原語のニュアンス


話題の「SHOGUN 将軍」を観ていたら、「御心情お察し申し上げまする」という日本語が "I'm sorry."というシンプルな英語字幕になっていたので、ちょっと考えさせられました。
それ以外の英語表現はないものかと考えてみて、I deeply sympathize with your feelings. などだと、日本語の敬語の場合とは異なり、あのシーンでの互いの立場にそぐわず意味が限定されすぎて、I'm sorry. の方が多義的であるため視聴者の解釈に委ねる余地が広くなるのかもしれないと、改めて言語の奥深さに触れた気がしました。

逆の例として「Friends」の第1話では、"Everyone, this is Rachel, another Lincoln High survivor." というセリフが「みんな。レイチェルよ。高校の同級生」という日本語字幕になっていましたが、こちらの場合は、短い字幕で原語のニュアンスを伝えきることを諦めざるを得なかった例ですね。


2025年1月13日  タグ: Learning,

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